• 【公開日】2019年10月28日

30代・40代・50代の飲食求人の待遇の違いや転職成功率を調査しました

数ある業界の中でも、転職(入職)率がもっとも高いと言われる飲食業界。それだけ離職率も高いということになりますが、年代別に比べてみたら待遇や転職成功率にどのような違いがあるのでしょうか。

もちろん若ければ若いほど転職に有利なことは周知のとおりです。よく「35歳の壁」と言って、35歳を過ぎると転職が難しいとされています。飲食業界でも同様なのでしょうか? そんなことを言われたら、飲食業界に転職する方も飲食業界から離職する方もちょっと考えることが増えてしまいます。事実、飲食業界のパートやアルバイトの求人では年齢制限を明示しているものも多いもの。

そこでこの記事では、飲食業界における年代別の可能性について調査するとともに、年齢に負けない転職についてもアドバイスしたいと思います。

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飲食求人の待遇は年代によってどれくらいの差があるのか?


まず前提として、飲食求人の待遇を年代別に見てみましょう。もちろんどんな業種でも年功序列は当たり前というのが定説ですが、飲食業界においては……? 転職率が高い30代、40代、50代で比べてみましょう。

30代

男性で年収256~277万円、女性で213万円というのが相場で、ほかの業種に比べてかなり低いものとなっています。月で考えると20万円を少し超えるくらいでしょうか。学生のアルバイトの方がもっと稼げるかもしれません。30代といえば、家庭を持ったり子どもが産まれたりして、もっともお金が必要な年代。かなり厳しいものがありますが、飲食業の場合賄いで食費が浮くことも多いため、なんとかやっていけることも。

40代

この年代は、管理職に昇格する年代でもあります。それでありながら、男性で年収320万円、女性で210万円程度となっています。とくに女性の場合は40代後半になると年収も5万円ほど下がる傾向に。以前と同じ仕事をしているのにお給料が下がるというのも納得できませんが、体力的な問題で作業効率が悪くなることも要因なのでしょうか。

50代

男性の場合、50代前半であれば年収320万円台をキープしますが、50代後半になるとグッと下がって305万円ほどに。女性においては、マックスが202万円程度です。
ある意味体力勝負でもある飲食業界。年齢が上がるにつれて体力も衰えてしまうので、待遇が下がってしまうのは仕方のないことなのかもしれません。

飲食業界への年代別にみた転職成功率の違い

先ほど、飲食業は体力勝負的な一面があるとお話しましたが、それは転職の際にも如実に反映されます。もちろん若ければ若いほど転職が成功しやすい傾向にあります。が、ポジションによってはさもあらず。では、年代別の転職成功率を見てみましょう。

30代

30代では、平均1~3店舗応募して約8割が転職に成功しているようです。なお、1店舗のみで転職に成功したツワモノも約2割! 30代ということもあり、のびしろがある点が評価されやすいのかもしれません。転職の理由は「年収アップ」が約半数で、ある程度スキルに自信が付き、キャリアアップのために転職する傾向があるようです。

40代

40代の転職活動での応募数は約3店舗と30代とあまり変わりませんが、中には5店舗以上に応募したという人も。ある程度人生設計がしっかりする時期であり、安易な職場には転職したくない、という気持ちの現れかもしれません。

50代

一般的に50代の転職成功率は男女とも4%以下だと言います。これは飲食業界も同様ですが、マネジメント能力を持っているなど特別なスキルがある方ならば、転職に成功する可能性は高くなります。また、飲食業界でも定年の年齢を伸ばして、積極的に50代を採用している企業もあるので、悲観的になる必要はないでしょう。

参考:産業別

年代別にみた働きやすい飲食業界の職種

飲食業界にはさまざまな職種があります。体力が余りある30代であればキッチンやホールでも問題ありませんが、40代以降となると店長などのマネジメント的なポジションが適しています。体力的な問題もありますが、それなりのキャリアもあるため統括的にお店を見ることができるからです。また、自分よりも上の人間を部下にすると仕事がしにくいこともあります。40代、50代の転職であれば、管理職に就けば自分も部下も働きやすいはずです。

【全年代共通】飲食業界へ転職を決めたらやっておくべきこと

すべての年代を通じて言えることは、飲食業界に転職する前に体づくりをしておくことです。飲食業界は体が資本です。たとえ店長であっても、立ち仕事は避けて通れません。とくにデスクワークから飲食業界に転職する場合は、想像以上の重労働にダウンしてしまうことも!? そんな事態を避けるためにも、日頃から体を動かすことを意識しておきましょう。

また、食材に対する知識も重要です。野菜ソムリエなど、比較的容易に取得できる資格もあるので、時間とお金に余裕のある方は転職前に取得しておいても良いかもしれません。

他人の転職活動を知る者、転職を制す!?

転職活動をする際に、所謂「隣の芝生」をリサーチしておくことはとても参考になるものです。飲食業界は、年齢についてはほかの業界に比べたらまだ制限が厳しくない方ですが、とは言え、年齢が上がるに連れて条件が厳しくなってくるのも確かです。つまり、飲食業界への転職を検討しているのならば、早いに越したことはありません。「見るまえに飛べ」が鉄則です。

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