その勤務体制や労働条件の過酷さから、底辺産業と称されることも多い飲食業界。悪いところだけをクローズアップされがちですが、もちろん飲食業界で働くことのメリットも多大にあります。だけど飲食業界で働くことのメリットとは、具体的にどんなことが考えられるのでしょうか。憧れの飲食を仕事にできる? 接客や調理のスキルが身につく? 実はそれ以外にも飲食業界で働くメリットは盛りだくさんなのです。
この記事では、今後飲食業界への転職を検討していて、踏み切れない人にとっても有益な「飲食業界で働くことのメリット」について解説します。
飲食業界で働くメリット4選
飲食業界で働くというとデメリットばかりが強調されがちですが、メリットを調べてみました。これから飲食業界への転職を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
食を通じて人に貢献できることが嬉しい!
日頃の仕事で、「ありがとう」と他人から感謝される機会というものはなかなかに少ないかもしれません。例えば、バスの運転手さん。バスから降りる時にお礼を伝える乗客が少ないことから見ても一目瞭然。コンビニやスーパーでも、日頃の買い物の度にお礼を言うお客さまにはなかなか遭遇しません。
一方で、飲食業界で働く場合は、お客さまからの「美味しかった」「ありがとう」といった感謝の気持ちをダイレクトに聞く可能性がとても高いです。
他人から感謝されることが好きな人なら適職であるし、やりがい、むしろ生きがいも感じられます。
「人の繋がり」という財産ができる
飲食業界、とくに飲食店で働く場合は、お客さまと親しくなることができるのもメリットです。そこからコミュニティが大きくなり、一生の友達となる可能性だってあります。また、飲食店にはさまざまな立場のお客さまが来店するので、その人間観察ができることもメリットでしょう。中には有名な方がいらしたりするので、普通の会社員では遭遇できない人と接触できることがメリットと言えるでしょう。
さまざまなスキルが身につく
調理スタッフであれば調理スキル、ホールスタッフであれば接客スキルが身につくのが飲食業界で働くことのメリットのひとつです。
もちろんほかの接客業でも接客スキルは身につくでしょう。飲食業界であれば、不特定多数のお客さまを相手にして、「売るだけ」「提供するだけ」に留まらずトーク力やチームワーク力、コミュニケーション力を培うことができます。このスキルは今後の転職時にも必ず役に立つはずです。
将来独立・起業したい人は、経営力も身につけられる
飲食業界で将来的に独立・企業したい、と考える人にとっては、飲食業界での就業経験が必ず役に立ちます。自分の経験を活かして、クリーンな経営を。どんなメニューが人気で、金額の設定はどのくらいが無難なのか。経営者を目指すとしたらさまざまな困難もありますが、一度「中の人」を経験していたら、独立・起業時のどんな困難も乗り越えられるかもしれません。
飲食業界で働くと人は成長する!
飲食業界の業態はもちろん、職種、人間関係、さまざまなことが「勉強」になる飲食業界。一日たりとも同じ日はなく、それだけ刺激のある毎日と臨機応変に対応する能力を手に入れることができます。決してメリットだけではありませんが、人によってはデメリット以上の財産を得ることができるでしょう。
メリットがわかってもいまいち踏み切れないときには
飲食業界のメリットは理解できた。それでもまだ飲食業界への転職を躊躇する人もいることでしょう。そうした場合に、背中を押してくれる手段はあるのでしょうか。
転職エージェントに相談する
転職エージェントには、飲食業界専門のところもあることをご存知でしょうか。そうしたエージェントに登録し、自分の希望にマッチした求人を探してもらうのも理想の転職を叶える手段のひとつです。ただし、「今、すぐ!」紹介してもらえるとは限らないので、転職を決意した際には在職中、早めの登録がオススメです。
情報収集を密に行う
転職の口コミサイトなどで情報収集すること、実際にお店に出向いてみて調査してみること、などが間違いない飲食業界への転職の第一歩です。
情報収集にも、近年では個人ブログや口コミサイトだけではなく、ツイッターやインスタグラムなど、あらゆる方法があるので多方面から情報を収集してみてください。
飲食業界は決してブラックではない! メリットも盛りだくさん
とどのつまり、飲食業界で働くことにはメリットもデメリットも確かに存在します。でもそれはどんな仕事でも一緒ではないでしょうか?
メリットにだけ目を向けながら、まずは働いてみる、というのもひとつの手段です。ただし、事前のリサーチは怠らないように。実際働いてみたらデメリットだけ、となって、早々に退職してしまっては元も子もありません。
メリットとデメリット、折り合いがうまくつくような飲食業界の仕事にめぐり合えますように。