• 【公開日】2019年10月16日

【飲食業界職種辞典】製菓、パティシエってどんな仕事?(口コミ・評判・体験談あり)

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製菓、パティシエとは?

フランス語で「菓子製造者」を指すパティシエ。日本でもその響きはメジャーなものとなり、実際にホテルやレストラン、洋菓子店でパティシエとして活躍している職人は数知れず。パティシエに特徴的なのは、西洋のスイーツ「だけ」をつくるということです。これが和菓子であると、和菓子職人と区別されます。
そのレベルも今や本場フランス顔負けと言っても過言ではなく、スイーツの種類によっては実店舗だけではなく通販にも対応しているのも特徴です。

製菓、パティシエの仕事内容と平均収入

スイーツ好きの憧れの職業であるパティシエですが、その仕事内容と収入については決して甘くないことが多いようです。

仕事内容を詳しく調べてみました

勤務先によって異なりますが、基本はお店のオープンまでに仕込み・成形をすべて終わらせて、店頭に並べていきます。近年では、購買者の嗜好に的を絞った商品のみを取り扱う製菓店も多く、そうしたお店ではマニュアルが定められていて、その通りにスイーツをつくるように指示されます。仕事のピークはお客さまが来店する前の朝の仕込みタイム。閉店時間はほかの飲食店よりは早めなので夜に余裕はあります。ただし、飲食店に勤務するパティシエであれば勤務時間もまちまちで、夜にオーダーが入った際などには適宜対応する必要があります。

気になる平均収入は?

正社員の初任給が15万円からと決して好待遇ではないことがパティシエの現状です。30代の平均月収は24万円ほど。男性の方が女性よりも幾分高い傾向にあります。

参照:月給・時給を決める前に飲食業界の平均給与を知ろう! | クックビズ総研
パティシエの収入ってどれくらいなの?|製菓とパンのおしごと

製菓、パティシエは未経験でもできる?

まったくの未経験の場合、はじめは「見習い」から、ということになるでしょう。ただし、飲食業界での仕事経験がある場合は見習い期間が若干短くなるようです。未経験からでも決して不可能ではない世界ではありますが、情報収集などで自分の舌を肥やすためのリサーチ(食べ歩き)努力はマストです。

なお、事前に国家資格である「製菓衛生師」の資格を取得しておけば、未経験でも有利かもしれません。「製菓衛生師」の資格を取得した場合は、自分でお店を開業する時に必要な「食品衛生責任者」の資格を、試験をスルーして取得できます。将来的に開業を考えている場合は、資格の取得を検討してみてください。

製菓、パティシエのやりがいや向いている人とは?

大好きなスイーツに毎日触れることができる。これが何よりのやりがいでしょう。その先にはお客さまの「美味しい!」という笑顔! また、実力次第では海外でも働くことも可能です。スイーツが好きで将来的に起業や海外勤務を希望している人なら、たとえ若干お給料が安いとしても励みになります。
向いているのは、当然ですが、スイーツが好きな人! 同じ形のスイーツを同じクオリティでつくる必要があるため、良い意味で完璧主義者の方に向いています。

リアルな口コミ・体験談からわかる製菓、パティシエの評判はこちら

見た目はとてもかわいらしい職業だが、実際はとても体力がいる仕事だ。まず粉類や砂糖はすべて20kgや25kgでやってくる。生地を練ったりするボールもとても大きくそこに生地がはいるのでなお重い。とにかく体力がいる仕事。それでいてとても繊細な作業が多いので慣れるまではかなり肉体労働と呼んでいいと思う。一番大切なデコレーション業務はとても華やかだが時間との勝負が多いのと一発勝負が多いので思い切りと繊細さを持ち合わせていないとなかなかうまくいかない。ずっとおんなじ場所での立ち仕事がメインなので腰・足の付け根を痛める人が多い。ただ、ちゃんと地道にしっかりとやれば上達が形に表れるのでやりがいがある職種だと思います。
(女性・40代)

イタリアンレストランでドルチェを作っていました。どの食事コースにもプラスでドルチェを付けられるお店だったので1日中作っては出すということを繰り返す必要がありました。お菓子作りが趣味だったのでドルチェを1日中作れるなんて幸せと思っていましたが、ケーキ以外にゼリーやプリン、ティラミスやタルトなど種類も多かったので生クリームの泡立て方や搾り方・フルーツのカットの仕方・切ったときに差異の無い飾りつけ方・ナパージュの塗り方・カットの仕方など覚えることが山ほどありました。生クリームは自宅で買ってきた生クリームを何度も何度も泡立てることで力加減や泡立てる時間の短縮ができましたし、泡立てた生クリームを毎日欠かさず絞る練習をすることでコツを掴めました。フルーツのカットはフルーツ自体がすべて均等ではないので、大きいものに合わせるのではなく小さいものに合わせるようにしたらおのずと飾り付けも上手くなりました。ナパージュはケーキに塗る際の最適な固さを見極めることが難しかったですが、1度何分経てばどれくらい固まるかを細かくメモしたことで問題なく塗れるようになりました。ケーキのカットは最初は時間をかけて潰さない様に、丁寧にと心がけ慣れることができましたが、タルトのカットに悩まされました。側面のタルト生地が割れてしまうとお店に出せなくなってしまうので自宅でタルト生地だけ作ったり、いろんなお店のタルトを買ってきたりしてどんな状態でも上手くカットできるように練習しました。これらの上達方法は先輩がこういったことをするといいよとヒントをくださったことで思いつきました。先輩が丁寧に教えてくれたり、上達するポイントを示してくれたので”覚えることがいっぱいだけどどうしよう”と悩むより”今日より明日、もっと上手くできるようにしよう”と前向きに考えることができました。
(女性・30代)

本格的なお店ではなく、遊園地のレストランのデザート担当の補助をしていました。フルーツを切ってパフェに載せたり、パンケーキの飾り付けなどをしていました。手先が器用な方でもないですし、はじめは刃物の扱いも酷いものでした。それを担当さんが根気よく教えてくださり、フルーツの切り方やキレイに見える盛り付けの仕方を徐々に自信を持ってできるようになっていきました。その時教えていただいたことは、その仕事を辞めた今でも大変役に立っています。私は接客は苦手ですから、毎日同じ作業(といってもデザートも数種類あったので常に同じものを作るわけではありませんが)をする方が合いました。それも少しずつ上達していくのが感じられて楽しんで働くことができたと思います。
(女性・40代)

20代の頃に、個人経営の小さなカフェでお菓子を作っていました。私は調理系の専門学校も出ていないのですが、昔からお菓子を作るのが好きだったので、ちょうど好きなことと合って良かったです。個人のお店なので、特に決まったメニューやマニュアル等もなく、好きなようにいろいろと試しながら作ってみてよかったので、本やネットなどで調べて試作を重ね、これはいいね、となったものを提供していました。失敗作もありましたが、新しいものにチャレンジしやすかったですし、店長さんやお客さんと、こんなのはどうだろう?と話したりするのも楽しかったです。最終的に何品か定番メニューが定まり、日替わりでケーキやプリンなどを提供するようになりました。そのカフェは店主の都合で閉店してしまいましたが、いまだにその時のレシピメモは大切に持っていて、趣味で時々お菓子作りをしています。
(女性・30代)

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