バリスタとは?
イタリア語で「バールでサービスする人」を意味するバリスタ。日本では「美味しいコーヒーを淹れるコーヒーのプロフェッショナル」という認識が一般的です。本場イタリアのバリスタはアルコールなども提供しますが、日本のバリスタはコーヒーに特化しています。つまり分かりやすく言えば、日本のバリスタは、コーヒー職人といったところでしょうか。
日本にバリスタが普及したのはここ20年ほどで、カフェやコーヒーチェーン店が日本に定着したからだといいます。提供するコーヒーの種類も現在はラテアートなど多様化していて、バリスタにもさまざまなテクニックが求められています。
バリスタの仕事内容と平均収入
バリスタの仕事内容や収入は働く飲食店の業態によって異なりますが、もっともスタンダードなケースで見てみましょう。
仕事内容を詳しく調べてみました
厳選したコーヒー豆を挽いて、さまざまな方法でコーヒーを抽出することがバリスタの主な仕事です。提供するのもコーヒーやエスプレッソだけではなく、カフェラテやカプチーノなど多岐に渡ります。大手チェーン店などではバリスタによって味に差が出ないよう、エスプレッソマシンやコーヒー豆が指定されていて、バリスタはスイッチを押すだけだったりすることもあります。
気になる平均収入は?
大手チェーン店のバリスタはほとんどアルバイトですが、正社員として採用される場合、月収は21~25万円程度です。習熟度が上がるにつれ、収入もアップします。アルバイトの場合は、時給1,000円前後からスタート、というのが一般的です。
参照:カフェバリスタの年収給料【スターバックス・オーナーカフェ・大手コーヒーショップ】や20~65歳の年齢別・都道府県別年収推移や口コミ本音|平均年収.jp
バリスタは未経験でもできる?
求人を見ると、正社員での入社の場合、バリスタの経験が求められるのがほとんどです。飲食店によっては、研修の後に社内のバリスタ試験があることも。バリスタになるためにとくに資格は必要ありませんが、コーヒーに関する認定資格はいくつかあります。また、外国で資格を取得するという手段もあります。資格については、初心者というよりもすでにバリスタとして働いている人が、より高度な技術を習得するためのステップとなっているようです。
完全に未経験の場合は、大手チェーン店などのアルバイトから挑戦し、実務を経験してから社員を目指したほうが良いでしょう。
バリスタのやりがいや向いている人とは?
向いているのは、コーヒーが好きな人、また、将来的にコーヒー店の独立・開業を考えている人です。バリスタの求人は年齢不問な場合も多く、一度スキルを身につければ開業して長く働くことができます。
やりがいは、お客さまの「美味しかった!」という声。また、さらなる技術を習得することで自分の成長を実感できることもやりがいのひとつでしょう。飲食店によっては、自分のアイデアが採用され、メニュー化することも。奥が深いバリスタ道においては、常に向上心を持って仕事に挑むことができるので、ルーティーンワークよりも刺激を受けながら仕事をしたいと考える人にオススメです。
リアルな口コミ・体験談からわかるバリスタの評判はこちら
オシャレなバリスタで働きたい、そう思って飲食店を多く扱っている求人サイトで仕事探しをしました。自宅から通いやすい場所にあること、時給は1000円くらいを希望しました。いくつか候補を絞り、その中で同世代のスタッフが多いお店をセレクトしました。面接を受け採用が決定し、勤務日数は1週間に5日、時間は7時間に決めました。仕事内容は掃除とエスプレッソやカプチーノなどドリンク作りです。バリスタに勤める前にカフェで働いていたことがあったのですが、そこと流れは同じような感じです。ただ、カフェよりスペースが狭かったので、掃除が楽でした。客との距離が近く、会話をするのも仕事の1つです。接客の楽しさを改めて実感しました。
(女性・40代)
大学生のときにバリスタとして数年間はたらいていました。数あるアルバイトの中からバリスタの仕事を選んだ理由といたしましては、コーヒーについて詳しくなれると思ったからです。高校生のときからコーヒーを飲むようになり、いつかコーヒーに関係する仕事をしてみたいと思うようになりました。大学生になり、友人に紹介されたことがきっかけとなって始めたバリスタのアルバイトでしたが、ただコーヒーについて詳しくなれただけではなく、社会人としての礼儀作法までしっかり学ぶことができたのは本当にありがたかったです。世間知らずなところある私でしたが、バリスタのアルバイトを経験したことで、一段階も二段階も大人になることができました。
(男性・20代)
以前世界的にも有名なコーヒーショップチェーンでバリスタとして働いていました。最初は初めて触る機械にドキドキし、ショットを落としたら時間がたてばたつほど味が劣化してしてしまうため、ラテやカプチーノならばミルクを、アメリカーのならお湯を迅速に入れたりと、レシピに沿った迅速な対応を求められるので慣れるまでは大変でした。ショットはボタン一つで落ちてくるのですが、ミルクフォームはひとつひとつ温めていく作業が必要になります。このミルクフォームは空気を入れ過ぎてしまうと、泡がぼそぼそになってしまい独特の自然な甘味も半減してしまいます。そのため時間がある時に上手なスタッフの人に練習に付き合ってもらい、きめ細やかなふわふわの泡を作るのには時間を要しました。ただ上手に作れるとラテアートが出来るようになったり、また機会があればやってみたいと思える仕事です。
(女性・30代)
一番の喜びはお客様に自分の入れたコーヒーを毎日のように飲んでもらい仕事に行く活力になったり、お昼のひととき等で喜んでもらえる事です。長く続けるにあたり、お客様一人一人の好みも覚え何気ない会話ができる事。色々な知識や技術を覚えるのには時間を費やしますが、それに有り余る感動ある仕事です。ラテアートもできるようになるまでは時間がかかりましたが、できるようになるとお客様から大変感動してもらい、写メを撮ったりしてもらえたり、もったいなくて飲めない(早く飲んでもらいたい気持ちもありますが)と言ってもらえるようになりとても励みになりました。ただ、注文されたコーヒーを淹れるだけではなく、お客様の生活に欠かせない存在になれるというとてもやりがいのある職種だと思います。
(20代)