SV・エリアマネージャーとは?
チェーン店を複数展開している企業において、現場(店舗)と本社(本部)をつなぐ役割を担うのがSV(スーパーバイザー)・エリアマネージャーです。飲食店以外でもスーパーや小売店などの業態でもこの職種は存在しますが、その仕事はほとんど共通し、担当店舗を回り、店舗運営のコンサルティング(支援と指導)を行います。現場で得た情報は本社にフィードバックし、売上UPに向けた施策を講じます。SVとエリアマネージャーの仕事に差異はなく、組織によって名称が使い分けられます。立場的には現場の店長の上司にあたります。
SV・エリアマネージャーの仕事内容と平均収入
SV・エリアマネージャーの仕事内容はどんな業種においても共通しますが、同じ職種でありながら収入には大きく差が生じているのがこの仕事の特徴です。
仕事内容を詳しく調べてみました
まずは、本社(本部)の会議で決定したことを現場(店舗)に情報提供します。具体的には、メールや電話の連絡だけではなく、定期的に担当店舗を巡回して、店長と情報を共有します。問題点や課題が見つかった場合には、その改善に向けたアクションを提案します。オープニングの際には積極的に店頭に立つこともあります。
また、競合店を視察し、自社の売上アップのヒントにすることも重要な役割です。
気になる平均収入は?
月収で35~60万円とかなりの好待遇ですが、業態によって収入に開きがあることがSV・エリアマネージャーの仕事の特徴です。年収で言うと、300~1,300万円と、こちらにも大きな開きが。飲食店の業態や規模によって収入が異なるため、平均収入、というくくりは難しいかもしれません。しかしながら、比較的収入が高い職種であることは確かでしょう。
参照:SV・エリアマネージャー(候補)の求人情報一覧|飲食店の求人・転職サイト クックビズ
※実際の求人を元に平均給与を算出しました。(2019年7月現在)
SV・エリアマネージャーは未経験でもできる?
未経験から可能な求人も確かに存在はしますが、その場合でも飲食企業の場合は、まず店舗スタッフから入社し、店長職などさまざまな経験を積んだ後にSV・エリアマネージャーに昇格することがほとんどです。これは、SV・エリアマネージャーが店長の上司、というポジションであるから。ある程度の現場経験がないと、店長へのコンサルティングなんて不可能です。
ただし、異業種でも営業や接客の経験があるのであれば未経験から働ける可能性もあり得るので、まずはチャレンジを。なお、SV・エリアマネージャーになるために必要な資格はとくにありません。
SV・エリアマネージャーのやりがいや向いている人とは?
やりがいは、自分の力が売上に直結し、成果が見えることです。その分大きな責任感や課題も伴いますが、それを乗り越えた時のやりがいといったらSV・エリアマネージャー冥利に尽きるというものです。また、概して収入が高めな職種なので、モチベーションキープのひとつになります。
向いているのは、コミュニケーション力の高い人です。本部と現場のパイプ役を担うので、時にはその均衡にも苦労することもあるでしょう。コミュケーション力が高い人なら、どちらに対しても公平に対応できるはずです。また、人の上に立つ職種なので、リーダーシップのある方にオススメです。
リアルな口コミ・体験談からわかるSV・エリアマネージャーの評判はこちら
私は主に接客面の担当だったので、各店舗を回って教育を行っていました。毎日あちこちに行くので体はしんどいのですが、非常にやりがいのある仕事です。普段自分が担当していたエリアは非常にお客様からの評価が高く、口コミサイトでもチェーン店のわりに高い評価を集めていました。今は簡単に口コミが出来る世の中だからこそ、自分の仕事が目に見えやすいです。お客様からの評判が悪い店舗に入るとやはりやる気も無いですし教育はとても大変でした。しかし、自分が教育をすることでそういう社員やバイト達の接客が良くなっていくのを見ると、本当に幸せな気持ちになります。自分自身現場から始まり接客面に自信を持っていたからこそ、プライドを持って仕事が出来ました。接客に誇りを持っている方にはとてもおすすめです。もちろん売上戦略など色々な仕事がありましたが、現場の近くで時には現場で働けるところも好きでした。
(女性・30代)
私はある飲食店グループのエリアマネージャーとして8店舗のお店の管理をしていました。仕事の内容はそのお店の売り上げをあげるためにすべてに関わっていました。本当は店舗管理などに集中したかったのですが、なかなかアルバイトが集まらず店に出て接客することもありました。でも、そうすることで現場のスタッフと仲間意識が生まれて売り上げの目標を達成した時の喜び大きかったです。そして、売り上げが好調なお店では新しいお店を出店することになった時は、その店の店長が新しいお店の店長に異動になり新しい店長が選ばれますが、指導していた若いスタッフが抜擢されたときは感慨深いものがありました。売り上げは簡単に上がるものではありませんが、任されたお店を仕上げるという仕事にやりがいがあり楽しかったです。
(男性・30代)
移動など最初は覚えるのに苦労しましたが、慣れると移動時間に作業できてよかったです。一日中デスクにいるより、時間が経つのが早く充実感が得られるます。たくさんの人と接する事が多いので人間関係の勉強になります。エリアごとに特徴があり、それをマスターすれば指導もしやすくなる。やればやるだけの成果が出るのでやりがいがあります。退屈でやることがないということはありません。相談を受けた際に的確な意見を言えるようになり人のために動けるようになります。人を育てる力がついてくると更に楽しく、自分だけでなく、人の成長を見ながら初心を忘れずに仕事ができます。世の中の流れを把握できるので、何に対しても興味を持つようになります。
(女性・40代)