洗い場・皿洗いとは?
飲食を提供する施設の洗い場で、お客さまが食べ終わった食器などを洗うスタッフのことを「洗い場・皿洗いスタッフ」と呼びます。基本的にはホールスタッフ、もしくはお客さま自身が下げたお皿を洗うことが仕事であり、お客さまから見えにくい位置に洗い場が設置されているためお客さまと直接対面することは少なく気楽な仕事だと思われがちですが、実は料理の提供スピードやお店の評判をも左右する重要なポジションです。なぜなら洗い場が停滞していたり洗いが甘かったりすると、お客さまのリピート率が低下してしまうからです。そのため、常にホールを意識しながら効率良く、かつ丁寧に動くことが必要です。
洗い場・皿洗いの仕事内容と平均収入
お皿を洗うだけ、とは限らない奥深い世界が洗い場の仕事です。その仕事内容と平均収入を紹介します。
仕事内容を詳しく調べてみました
基本的な洗い場の仕事は、お客さまが食べ終えた食器を洗うことです。ただし、お客さまがすべて食べ残しなく綺麗に食べてくれるとは限りません。お皿に残った食材の処理も洗い場の仕事になります。洗い終わった食器類は乾かしてから食器棚の所定の場所に戻します。
食洗機を導入している飲食店もありますが、その場合も前洗いを施してから食洗機にインする必要があります。また、洗い終わった後の汚れチェックも欠かせません。
飲食店の繁忙期は洗う食器類も多くスピード勝負となり洗い場が戦場と化すため、それに備える意味でも日頃から効率を考えて動くことが重要です。
また、就業先も飲食店から介護施設や企業の社員食堂などさまざまなのが特徴です。
気になる平均収入は?
パートやアルバイトの求人が多い洗い場・皿洗いスタッフ。例えば東京都であれば、平均時給は1,000円前後です。正社員の場合は、月収23万円程度の飲食店が多いようです。もちろん勤務地や客単価、忙しさによって金額は異なります。ただ正社員の求人の場合、実際には、洗い場からスタートしていずれはほかの業務も……といったものが多いです。
参照:洗い場の求人情報一覧|飲食店の求人・転職サイト クックビズ
皿洗いの求人情報一覧|飲食店の求人・転職サイト クックビズ
※実際の求人を元に平均給与を算出しました。(2019年7月現在)
洗い場・皿洗いは未経験でもできる?
洗い場・皿洗いの仕事は未経験でもOKです。むしろ未経験からスタートした人が大半です。日頃から自宅で皿洗いをしている人であれば家事の延長で行える仕事であり、覚えも早いことでしょう。正社員、アルバイト、パートともに未経験から挑戦できる仕事なので、職場を選ぶ時はまずお店や施設に赴き、忙しさやお客さまの食べ残しなども事前観察してみても良いかもしれません。自宅でまったく皿洗いをしたことのない方であっても、はじめは先輩スタッフが指導してくれるから心配する必要はありません。
学歴や資格、年齢も問わず、スキル次第ではさまざまな仕事も任せてもらえる可能性もあるため、これから飲食業界で活躍したい、というスターターにもオススメです。
洗い場・皿洗いのやりがいや向いている人とは?
洗い場・皿洗いの仕事のやりがいは、やればやっただけスタッフから評価されることです。「あの人に任せるとお店が回る」「安心できる」とまで言われたら一人前です。そして努力次第では最速で洗い場のプロになれるところもやりがいといって良いでしょう。忙しい時にスタッフ一丸となって窮地を乗り越えた時には達成感や連帯感を感じることもできます。
向いているのは、効率よくスピーディーに仕事をこなせる人です。洗い場は時間との戦いなので、きっちりと時間配分ができる人にはオススメです。
リアルな口コミ・体験談からわかる洗い場・皿洗いの評判はこちら
17歳の時にアルバイトで「小池のカレー」で皿洗いのアルバイトを土日祝日で当時750円前後で朝9時から夕方5時まで働きました。ピーク時間が午前11時から昼の15時までで、何十枚かの皿が一気に運ばれてきて手早く処理をしないといけないのですが慣れるまで時間が掛かりました。洗うスピードに洗剤を流すスピードが要求される作業が以外に難しかったです。立ちっぱなしで足がパンパンで洗い場は夏は灼熱なので頭がボーとして暇な日は寝そうになりました。良かったことは函館で老舗のカレー屋さんのカレーライスがタダで食べられる事です。困ったことは香辛料の香りが全身にからして終わったら真っすぐに自宅に帰らないといけない事です。3年間勤めました。
(女性・40代)
大量に出てくる皿を洗う仕事です。もう皿の上残った残飯をぬぐって大型の食洗機に入れます。食洗機に入れるためのパレットに皿やコップなどを詰めていき、食洗機を上からパレットに蓋をするようにレバーを引くと、自動的に食洗機の中で熱湯が流れ皿を洗ってくれます。基本的に残飯をぬぐうようなことで機械によって皿はきれいになるので、比較的楽なのですが、場合によっては細かいところを自分で洗わなくてはいけなかったりもします。しかし、その量は全体の3%ほどですので、ほとんどが機械による皿洗いで済みます。暇な時は意外にしんどく、やることがないのでぼーっとしていたり、コックのおじさんと会話などをしなくてはいけませんので、時間が過ぎるの方が長かったりします。
(男性・20代)
レストランで働いていた時、新人の頃の主な仕事はお皿洗いでした。回転の速いお店だったため次々と運ばれてくる使用済みのお皿に⁽目が回った覚えがあります。はじめの頃は洗い残しがあったらクレームものだ!と思い、かなり丁寧にお皿を洗っていましたが、やはり丁寧にするとそれだけ時間がかかります。しかし早いだけで汚かったらそれも意味がありません。先輩方のやり方をみて自己流も交えつつ、早く綺麗に洗う方法を身につけていきました!仕事自体は単純作業てストレスフリー、慣れてくるとなんの苦にもなりませんでした。ただ1つ大変だったのは、手荒です。汚れを落とすために使う水の温度が高めで、もはやお湯!ハンドクリームを塗る暇もないので、手がカッサカサになっていきました。
(女性・20代)
期間限定の短期バイトとして数週間洗い場、皿洗いのバイトをしました。最初に他のバイトの方からやり方、どうしたらいいかなど詳しく教えて頂き非常にやりやすかったです。またバイト中分からない事や対応しづらいことなどすぐに他のバイトの方に聞くことができました。皿洗いのバイトはずっと忙しいものだと思っていましたが基本的には昼、夜の時間が忙しいですがそれ以外の時間はそこまで忙しくはなかったです。バイト中は基本立ちっぱなしで皿洗いをします。また長時間作業するのである程度体力は必要です。皿洗いと言っても皿だけではなく調理に使った鍋やその他調理器具なども洗うこととなります。また休憩時にまかないを出してもらい昼食代を浮かすことができました。
(男性・20代)