料理長・シェフとは?
料理長・シェフとは、レストランやホテルなどの飲食店で働く料理人のトップのことを指します。料理人が目指すゴール的な存在であり、それだけに相当の料理スキルが求められます。複数名の料理人が所属する飲食店のほか、個人店でも「トップ」という意味で料理長・シェフという表現は使用されます。料理長・シェフは、ただ料理をするだけではなく、飲食店で提供する料理のすべてにおいて責任を持たなくてはならない重要なポジションです。
料理長・シェフの仕事内容と平均収入
料理のプロである料理長・シェフのポジションですが、実際にはどのような仕事を行うのでしょうか。平均年収についても調べてみました。
仕事内容を詳しく調べてみました
料理長・シェフの仕事は大きく3つ。まず、メニューの考案です。食材の吟味から盛り付け、彩りの良さ。さまざまな視点からお客さまに満足していただけるメニューを考えて具現化します。次に、食材の仕入れ。自ら生産地や市場を訪れ、納得できる食材を選びます。さらには、人事や教育なども担当します。お店の味のクオリティーを保つ&向上させるためには、優秀なスタッフが必要不可欠です。
気になる平均収入は?
年代にもよりますが、正社員の平均年収は445万円ほどです。月収で換算すると37万円といったところでしょうか。地域別でも大きな差があり、例えば九州・沖縄エリアと関東エリアを比べると年収が50万円以上異なり、関東エリアの年収が高くなっています。
参照:月給・時給を決める前に飲食業界の平均給与を知ろう! | クックビズ総研
料理長・シェフは未経験でもできる?
飲食店で提供する料理を管理・監督するばかりか、キッチンスタッフに対する教育などさまざまな業務を担当するため、まったくの飲食業界未経験では難しいポジションです。まずは「シェフ見習い」「シェフ候補」などの求人をチェックして、見習いからスタートすることが得策です。調理師専門学校などを卒業している場合には、見習いからスタートしても短期間で料理長やシェフになることができる場合もあります。とくに資格は必要としませんが、国家資格である「調理師免許」や「食品衛生管理者」などを取得しておくと有利です。
料理長・シェフのやりがいや向いている人とは?
最大のやりがいは、料理長・シェフのスキル・肩書きを得ることで将来的に独立することも夢ではない、ということでしょう。
向いているのは、食に対する好奇心と向上心がある人です。メニューの考案も担当することがあるので、クリエイティブな感覚も持ち合わせているとさらに良いでしょう。
また、従業員の育成もマストであるため、忍耐力も必要となってきます。料理が好きで、何事にもこつこつと向き合える方であれば、適職であると言えます。
リアルな口コミ・体験談からわかる料理長・シェフの評判はこちら
定食屋夜は居酒屋ランチの時間帯と夜の時間帯では、客層も違うし、時間の流れも違い、ランチではお料理はもちろん何事にもスピーディーさが求められます。そして、また来店したいと思っていただけるよう提供することにも気を使います。が何より活気があり、自分と時間との闘いになりますが、自分のスキルを高めるのにランチはとてもいい経験になります。夜はお酒も提供するので、おつまみがメインとなりますが、こちらは一品一品に楽しみがあります。ランチはお客様にとっても休憩時間に来られる方が多くゆっくり提供できない点があり、焦りもでますが、とてもいい経験ができます。夜は仕込みがたくさんあり毎日同じ作業の繰り返しになり、あきる、マンネリとおもうこともありましたが、過ぎてみると作業がはやくできるようになっていたり、綺麗になっていたりと自然とスキルアップできていて、よかったです。家事での食事作りにも貢献できるとおもいます。
(女性・40代)
一時期レストランのシェフ見習いとして働いていました。ランチタイムなどの忙しい時間帯は特に、次々入ってくる注文を同時進行で調理しないといけないので、作業をパズルのように組み立てて処理する力が身に付きます(Aをグリルで焼くのに15分かかるので、焼いている間にBの薬味を準備して、鍋で茹でているCの様子をチェックしてから、Dの食材を取りに冷蔵庫に走るというように)。食材はキロ単位などまとまったで仕入れる上に、常温保存できないものも多いので、食材の納品がある時は段ボール箱を抱えて冷蔵庫と納品口をダッシュで往復。ばっちり筋肉がつきます。冷凍物は冷凍倉庫に保管してあって、名前の通り物が凍る気温の倉庫なので、冷凍物の仕分け中はコートを着て作業していました。当然氷点下の気温なのですが、普段の厨房は冬でも汗が出る暑さなので、ここでの作業はむしろ大好きでした。
(女性・20代)
作業工程がたくさんあるが水を多く使うため手荒れがひどくなる。またスピードと正確さがとても大事なのでのんびり屋さんには向いていないと思う。一度に何個も同時に作業しなくてはならないのでパニックになりやすい人には向いていない。自分でやることへの責任が多いので責任が強い人、または必然的に強くなる。部下ができてくると自分の仕事と部下の仕事を両方しっかりと見なくてはならず自分の仕事の責任のみならず部下の責任も広い確率で取らされる。就労時間がとても長い。シェフは上に行けば行くほど時間にゆとりができてくるので若いうちにしっかりと経験を積めば周りより早い段階でゆとりが出る可能性もある。また独立や自営業になれる確率が非常に高い職業です。
(女性・40代)
中華料理店の厨房で3年ほど働いていました。中華料理というと麻婆豆腐やホイコーロー、酢豚、チンジャオロースなど、日本の一般家庭でもよく並ぶようにメジャーなものとなっています。食材も日本で簡単に手に入るものばかりです。自宅でも簡単に作ることができるので、自分自身の日々の料理のレパートリーとして使うことができて便利でした。また、自宅で作る時に、味付けや焼き加減等アレンジしてさまざま試すことで、これは良いと思うのについて職場の他の調理人と話をする中で実際にお店で採用となったものもありました。人にもよるかと思いますが、特に一人暮らしの方や主婦の方にとって料理は日常の一部になっていると思います。中華料理店の厨房で働いていた当時、料理は私にとって仕事でありましたが、日常生活のために必要なものでもありました。厨房で料理人として働いていると、仕事で得たものが日常に、日常で得たものが仕事にと相互にいい影響をもたらすことができるかと思います。
(女性・30代)